三相性ピルと一相性ピルの違いを知ろう

一か月の服用期間中に、成分中の女性ホルモンの量が3段階に成分が変わっていくものを三相性ピルといい、一定のまま成分に変化がないものを一相性ピルといいます。それぞれ違いがありますので、違いを理解した上で自分に合ったものを選びましょう。

三相性ピルの特徴

「トリキュラー」や「トライディオール」などの製品があります。女性の自然なホルモンバランスに近くなるように、日によって成分量が変化していきます。それにより、不正出血が少なくなり、休薬期間中に消退出血(みせかけの生理)がおこります。また、女性ホルモンの総量を減らすことができるのもメリットです。

一方で、錠剤によって成分量が違うため、飲み間違いを起こす可能性があります。また、自然の生理に近くなるようにホルモンのバランスが変化していくので、人によっては頭痛を起こすこともあります。

一相性ピルの特徴

「マーベロン」や「オーソM」などの製品があります。1錠の成分はすべて同じなので、飲み間違いを起こすことはありません。また、生理日を調整するときには使いやすいというメリットがあります。

不正出血の少ない三相性ピルと飲み間違えの少ない一相性ピル、ご自分のライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。

海外旅行では時差などに注意しよう

ピルは毎日決まった時間に飲まなくてはなりません。しかし、海外旅行に出かけたときは、いつ飲んだらいいのか困ってしまう人も多いはず。

大切なのは同じ間隔を空けて飲むこと

海外に出かけたときにピルを飲む時間は、正しくは「日本時間」です。たとえば、日本時間で朝8時に飲んでいる方がハワイに行ったならば、日本時間の8時にあたる13時に飲む必要があります。

とはいえ、現地時間と日本時間の関係など、「ややこしくて訳が分からないよ」という人がむしろ普通しょう。また、人よってはアメリカ時間の夜中の3時になってしまうかもしれません。毎日夜中に起きて飲み続けるのはさすがに無理でしょう。

そんな人は、「おおまかな現地時間」で飲み続けるようにすれば問題ありません。前後2時間くらいの差なら、許容範囲でしょう。たとえば、日本では朝飲んでいたが、アメリカでは夜にしようとか、その程度の変更で十分に対応できます。

大切なのは、海外にいる期間中は、同じ時間で飲み続けるということです。無理をして日本時間に合わせる必要はありませんので、無理のない時間設定をして毎日飲み続けるようにしてください。日本に帰国したときは、また以前と同じような時間で飲み続けるのが良いでしょう。

ピル専用アプリで飲む日をきちんと決めておく!

低用量ピルは、毎日決まった時間に飲まないと効果がありません。ついうっかり忘れてしまう方のために、ピルを飲み忘れないための対策を紹介します。

まずは無理のない時間にスタートしましょう

ピルは飲み始めが大切です。最初に飲むのは生理が来たその日のうちですが、普段の生活のリズムと異なる時間帯に飲み始めると、毎日飲むのはかなり難しくなるでしょう。そこで、継続して飲めるよう、ピルを飲む時間を前もって設定しておきましょう。スタート時間さえ間違えなければ、長続きさせることができます。

飲み忘れ防止のコツ

飲む時間を守る方法として、携帯のアラームを設定しておく方法があります。ふだんの着信音とは全く違う、特徴的な音を設定しておくと便利です。また、スマホのアプリで「ピル専用アプリ」があります。有料のものですが、飲む時間だけでなくどの錠を飲む日なのかも教えてくれるので、飲み忘れが不安な人は利用してみると良いでしょう。

決まった時間に飲まなくてはいけないとはいえ、1分1秒全く同じ時間に飲む必要性はありません。前後2時間くらいのズレなら大丈夫ですので、ご自分の生活に合わせて、あまり時間をずらさずに飲むよう心がけましょう。

休薬期間を越えての飲み忘れに注意!

ついうっかり忘れてしまった、ということは誰にでもあることです。体にどのような変化があるのか知って、飲み忘れのないように気をつけていきましょう。

ホルモンバランスが自然な状態に戻ります

ピルは体内の女性ホルモン量を高く保つことで、体を妊娠した状態と錯覚させ、排卵が起こらないようにして妊娠を防いでいます。したがって、常に一定の女性ホルモンが体内にある状態になっていないといけません。

飲むのをやめてしまうと、体内の女性ホルモン濃度が低下するので、体は妊娠が終わったと考えます。そこで、子宮の状態をもう一度リセットし妊娠ができる体に戻ろうとします。こうして妊娠を望まない女性には都合の悪い状態になってしまいます。

休薬期間中は飲み忘れても大丈夫

ピルには、21日間の服用期間と、7日間の休薬期間があります。7日間、成分の入っていない薬を飲み続けるタイプのピルもありますが、この期間中は実は飲む必要はありません。この時期の飲み忘れなら連続で忘れたとしても全く問題はありません。

しかし、再び飲み始める日を間違えてしまうと体が自然のホルモンバランス状態に戻り、妊娠できる体に変化していきます。避妊を続けたいなら、休薬期間を越えての飲み忘れには気をつけましょう。

ピルの21錠と28錠の違い

低用量ピルには1シートの期間が、21日のものと28日のものがありますが、どちらも効果は同じで価格も変わりません。ご自分のライフスタイルに合わせて選んでいくと良いでしょう。

始めるなら28錠からが良い

ピルを飲み始める人には28錠をお勧めします。ピルの服用にあたっては、21日間の薬を取り続ける期間と、7日間の薬を飲まない休薬期間があり、21錠と28錠の間に違いはありません。28錠は、毎日飲み続ける習慣を付けることを目的として、有効成分の含まれていないプラセボ(偽薬)が7錠入っているだけです。

なお、プラセボ期間中は、飲み忘れても大丈夫です。必ずしも飲む必要はないので、飲み間違いの心配がないのなら、捨ててしまっても良いでしょう。

慣れてきたら21錠を服用する

「必要のない7錠をいちいち飲むのは面倒かも。」 そういう方は、21錠を使いましょう。ただし、休薬期間を間違えないように、よくカレンダーをチェックしておく必要があります。飲み忘れが心配な人は引き続き28錠を使うと良いでしょう。

大切なのは、休薬期間の7日間を守ることです。ついうっかり7日以上薬の服用を開けてしまうと妊娠してしまう可能性もあります。正しい使い方をして、思わぬ妊娠をしてしまわないよう気をつけましょう。